【広告業界ニュース号外】お久しぶりですね!!高橋です。移転しました。
おつかれさまです。高橋です。
大変ご無沙汰しております、なかなか記事は書いてないのですけれども、そこそこにいつも流入ありまして、はてなさんありがとうございます。
y!dsp関連のクエリで2位とか、なんかスーパーシップさんの評判みたいなクエリでいっぱい流入あったりして、なんか、ありがとうございます。ドメインパワー、はてなさんありがとうございます。
移転先はこちらになります。ビバ独自ドメイン。
真っ白なサイトですが、ちょいちょい記事をぶっこんでおりますので、読んでみてもらえるとうれしいですね。
内容としては
メディア運営者必読、Googleの著作権侵害対策レポートの日本語版がリリース。
UUUMさんの決算や財務状況がUUUMらしい(うまい)
Welqが席巻するSEO界隈と、DeNAのコンテンツ戦略、そしてその行く末に思うこと。~Welq編~
さらば楽天アプリ市場。まさかの1年で閉鎖。一方で期待の集まるMetaAppmarketのNeo storeとは。
【速報】mixiのチケットキャンプ事業が拡大していくかも、なご様子。
みたいな内容になってたりします。
アドテク以外のデジタルやらマーケティングやら、いんたーねっつに関して思ったこと、考えたことをこの「じぎょメモ」以上にフリーダムかつゆるゆると書いております。
美味しい食べ物とかどこかに遊びに行った話とか好きな音楽とかについても書きます。ニーズは不明です。
内容見ていただけるとなんとなく分かるかもしれないんですが、いわゆるギョーカイでいう「無料流入」とか「Non-paid」な「メディアグロース」っぽい、「SEO」とかなんかそういう系の記事が増えてきてますね、増やしてるんですけれども、それはなんでかというと、高橋さんがAdから足を洗ったりしてるわけですね。洗い切れてないんですけど。まだAdのお仕事はしてますね、追加です。
加えて新規事業系のビジ検だとか、なんかR&D的ななんかとか、そういう業務もそこそこに増えてきており、新しいスキルや経験、裁量を得てホイホイとキャリアをステップアップしていきたす、なわけで頑張っております。
今まで以上に、いろんな情報をお届けできそうなテンションですので、何卒、引き続きご愛顧のほどよろしくお願い申し上げまする。
なんつってね。
【学生時代のブログから再掲】2009年のデジタルネイティブ論を2012年に読んだものを2016年にまた再考してみる件
なんかすんごい身近に感じる論調と文章だなあと思って読み進めていたら、なんと2012年の自分が書いた記事だった、ということがあって。それはまぁそうでしょうな。と思った次第。
んで、それをまた久々に考え直してみようか、と思ってポストする。
か、勘違いしないでよね、文章一から書くのがめんどくさいとかじゃないんだからね!!!
※時間がない人は、がーーって下にやると今の高橋観で追記があるのでそれだけ読んだらいいんじゃないかしら。(目的不明)
というわけでいきなりだけど、以下転載―――――――――――――
ブックオフでチラッと目に入った、買ってみた。そして読んでみた。どうやらデジタルネイティブなるものがついに社会に進出し、ノンネイティブである筆者はじめ昭和生まれの人々は不安になっているらしい。この本はそういったノンネイティブな人たち向けの書籍みたいだった。
筆者は冒頭からデジタルネイティブとそうでない者を平成生まれか昭和生まれかという基準で分けている。もちろん定義は広く知られている「物心がついた時にインターネットが身の回りにあったか否か」というものなのだけれど。個人的にはぶっちゃけ情報環境なんて家庭次第でもあるし、自分もギリギリ昭和生まれ世代なのだが実家(群馬県の片田舎)の方を見て平成生まれの知り合いが皆デジタルネイティブかといえばこれにはNOと言わざるを得ない。この本が書かれた2009年ではもちろん、アップルのiPhoneやGoogleのAndroid搭載機種が都心部で急増してきた現在ですらスマートフォンの普及率が高いとは言えない。みんなまだ「ぱかぱかするもしもし」を愛用中である。
これにはCGMによるコンテンツ不足や情報サービス環境の未成熟といった側面がちゃんとあって、「群馬が未だに狩猟採集生活を営んでいて、画面を衝撃から守るため」とかいうハナシではない。
とにかくインターネットに疎い層というのは平成生まれにも存在する。そんな気がする。もちろんゼロ年代生まれ、みたいに情報社会の成熟が進んだ今ではまた事情も変わってくると思うけれど。
そして、昨今実際に言われている「デジタルネイティブ」とは、割と物心がついた頃からパソコンやインターネットに触れて育ち現在もスマホやらタブレットやらに指を滑らせている自分とも異なったメディア感覚を持っているんじゃないかと最近思えるのである。
とにかく平成生まれをデジタルネイティブとする分類法にちょろっと疑念を持ちながらも読み進めていく。
2006年、1984年に昭和生まれの人口が1億人を超えて以来、初めて「昭和生まれ人口が一億人を割る」。この年は奇しくもジョージ=オーウェルが情報統制が敷かれ、個人が消滅する中央集権的未来を予想した1984年であり、同時にそれをアップルコンピュータ社がMACKINTOSHで打ち破ったあの1984年である。
そしてちょうど昨年の2011年には、「平成生まれの新社会人(大卒者)がデビューする」年であった。
なぜ筆者がここまで昭和世代と平成世代に戦を引きたがるのかはわからないけど、そういう背景がここ数年にちょうどあった。
「革命とは時間の短縮であり、空間の超越である」なんてことも言いながら、インターネットの出現について「コミュニケーションの革命」であるとする。
たしかにインターネットはコミュニケーションメディアとして時間的空間的制約から大きく解放されている。殊にモバイルインターネットといわれている領域であれば、デバイスの携帯性もあって「いつでも・どこでも・だれとでも」を体現している。
しかしながらこの空間的時間的制約からの解放は同時に「常時接続性」を孕んでいて、良くも悪くもこれがコミュニケーションに大きな変化をもたらしたりもした。
デジタルネイティブ論やデジタル・ディバイド論でまず語られるのが3歳くらいの子供のお話。今回も例に漏れず筆者の息子さん(3歳)がインターネットに夢中になるおはなしがあった。
幼児期の情報接触やメディア接触についてはむしろ教育論から語ったほうがよさそうだし、個人的にそっちには詳しくないのでなんともいえない。
小さな頃からインターネットに触れ、検索やハイパーリンク、シークバーといった概念を「普通」にしておいたほうがデジタルネイティブとして合理的で時代に合った人間に成長するのか。それとも「いつでも・どこでも・だれとでも」「なんにでも・クリックひとつで」なんていう全能感を何も知らないうちから与えてしまうと苦労のできない神さまごっこで傲る人間に育つのか。その答えは持ち合わせていない。
それでもやはり小さな子供がインターネットに触れる機会は確実にあって、それが与える影響もあるのだろう。
筆者はどちらかと言うとこれに警鐘を鳴らすタイプであった(というか本書のいたるところからアンチデジタルネイティブ臭はするんだけど)。
まぁでもこの問題に関しては自分も同感である。
というのも、検索というのは「生産」活動ではない。動画画像の視聴も消費であって、娯楽にはいいかもしれないが生業にはならない。その判断がつかないうちは便利すぎて危ないだろうと感じる。インターネットの全能感はシゲキが強すぎるんじゃなかろうか。もうすぐ大学を卒業する自分ですら時々恐ろしくなる。
むしろインターネットよりはインターフェースに触れさせたい。というのはまた別のハナシ。
そういえば平成元年生まれ(89年生まれ)はちょうど小学校に入るか入らないかでWindows95、その4年後にiモード、また少し後にブロードバンドの普及が進み、多感な時期に3Gケータイが登場したりして、彼らを取り巻く情報環境・コミュニケーション環境は大きな変化を遂げていたりしていた。確かにデジタルネイティブ第一世代とするには面白いのかもしれない。
機械好き、というかガジェットヲタな父のお陰様で自分は割と小さな頃からパソコンやインターネットには触れてきていた。もともと好奇心は旺盛な方で、中学生当時は途方もないくらい広大で深淵な情報の大海原に心底ハマったものだった。この頃のインターネットの使い方はおもにゲーム、当時はやっていた”おもしろ無料FLASH”の視聴、クラスメイトとのメール(当時は携帯電話を持っていなかった)などであった。しかし、ここでのインターネットの利用は高校進学以降のそれとは「時間の制約」という点で大きく異なる。
高校進学後はノートパソコンを一台買い与えられ、携帯電話も手に入れた。インターネットがついに自分の生活に入り込んできた瞬間だった。
この本での筆者の言葉を借りるとすれば「自分専用メディア」が登場したといえる。
プライベートで利用するパソコンによるインターネット、そしてモバイル(ケータイ)によるインターネットで、ついに自分の生活は常時接続された。
そこからはまさに「いつでも・どこでも・だれとでも」の世界であった。アドレスさえあればいくらでもメールでコミュニケーションが取れる。気になる情報にアクセスできる。両親からすればさぞかし不安だっただろう(一応見えないようにやっていたつもりであった)。
それほどに衝撃的であったインターネットショックは、当時(2005~2007)の自分の生活を大きく変えた。そしてその衝撃を大学進学後、ソーシャルメディアの台頭という形でもう一度味わうことになる。
そんなこんなで、ギリギリ昭和世代の自分もなかなかにデジタルネイティブじみた時代背景を歩んできたように思える。
ここで書籍の話に戻ると、この本はインターネットがなんだ、ケータイがなんだというハナシよりは、「ソレを使う若者について」みたいな論調である。
我ながら「ソレを使う若者」であって、読み進めていく中でかなりの違和を感じていたのだけれど、「ソレを使う若者」のことと同時に「ソレを使わない者について」もいろいろ知ることができた(それ自体はあまり役に立ちそうにはないのだけれど)。
ちょうど来月からモバイルやソーシャルメディアに関わって広告という畑で仕事をすることになるのだが、むしろノンネイティブからの視点を学べたのはそれなりに意味があったのかもしれない。ぼくらにとってケータイは普通であって当たり前であって、「そうじゃない」ということを忘れがちでもある。最近新しくてクールで便利で素敵なサービスがPONPON出てくる。でも、それは全てではない。
モバイルを中心に面白いことをシカケていきたいので、もちろん「そうじゃない」ことだって知っておかねばならない。ちょっと背筋がシャキっとした。
なんだか読む前に考えていたことと内容はずいぶん違ったけど、かなり易しく復習できたのでまぁよしとするか。
いま現在インターネットに居て感じるのは、「ここに書かれているのはあくまでデジタルネイティブ第一世代」ということ。下手したらプロトタイプかもしれない。試作品。
現役の女子高生なんかに話を聞いてみると、ぼくら(大学生)とはまた違った使い方・ハマり方をしていたりする。彼女らには彼女らのステージやコミュニケーションがある。
ネイティブもその本質を常に変容させていると毎回思う。本当に使い方はそれぞれあって、そこにいろんな可能性やアイデアの余地があって面白くてたまらない。
この本で語られていた「デジタルネイティブ」は、むしろデジタルコミュニケーションネイティブと言い換えて問題ないと思う。実はコミュニケーションがモバイルインターネットにより時間的空間的制約を超越したあと、今度は「機会的制約」の超越がはじまりつつある。ぼくらは「ソレ無し」ではあり得なかった出会いを体験することができる。そしてそんな中いろいろ面白くなっているのは「ソーシャルネットワーキングネイティブ」だったりするんじゃなかろーか。これはリアルが大きく関わるため比較的年齢層が高めに設定されてそう。
この本(2009年)ではソーシャルメディアの台頭と、ソーシャル中毒者について言及されていなかった。mixiのことは若干触れてあったけど、コミュニケーションの常時接続性まで言っていたのでSNS上でのことも少し触れるかと思ったらそうでもなかった。
読んでいく中で、「結局、人間はさほど進化していない。」という一言がずいぶん突き刺さった。
スマートフォンが薄く大画面で高速で高画質多機能になるのは誰のためなんだろうか。
Webサービスが便利でクールで面白くなるのは何のためなんだろうか。
合理化や効率化の先には何があるんだろうか。
インターネットそれ自体は決して万能でもなければ全能でもない。
行き着く先がデジタル・クレバスのようなものでなければいいのだけど。
あんまりでじでじしすぎるのも考えものだなぁ。
以上、転載―――――――――――――
うーーん、どうだろう。いくつかの観点が出てきているので、各事項に対して頭をひねることはできるのだけど、病み上がりだしそういうのは飲み会とかでしたいから一旦はパスかなあ。
気になったところだけ。
「革命とは時間の短縮であり、空間の超越である」なんてことも言いながら、インターネットの出現について「コミュニケーションの革命」であるとする。
たしかにインターネットはコミュニケーションメディアとして時間的空間的制約から大きく解放されている。殊にモバイルインターネットといわれている領域であれば、デバイスの携帯性もあって「いつでも・どこでも・だれとでも」を体現している。
しかしながらこの空間的時間的制約からの解放は同時に「常時接続性」を孕んでいて、良くも悪くもこれがコミュニケーションに大きな変化をもたらしたりもした。
そうだよね、そうだよね。LINEやTwitter、facebook、Instagramなどのメディアとそのユーザー、特に若年層においては、利用シーンやモチベーションが自分の発想の斜め上をいってることが本当に増えてきた。全然若者じゃない、自分。
最近仕事絡みでもプライベートでも学生対象にヒアリングしててびっくりするのが、「Twitterの複数アカウントは実は超一般的」とか、「Instagramは鍵垢かつ知り合いタグ付で投稿するのが主流」とか「LINEはグループトークが前提で、いわゆる個別メッセージは”こちゃ”と呼ばれている」とか、「今の大学生は入学前にTwitterのアカウントで先に繋がって入学してから垢バレする超デカいオフ会みたいになってる」とか。
これらは常時接続性が生み出したコミュニケーションモデルであることが多くて、たとえばTwitterの複数アカウントは「フォロワー別(≒コミュニケーション文脈別)に使い分けてることが多い」んだそうだが、LINEや単一Twitterアカウントでは接続されすぎている、のでユーザー側でアカウントにおける情報の非対称性を活用してアウトプット対象のステージ分けをしてるのだそう。うへぇ~知らねえ。TwitterのAdとか結局どうするんが正解やねん。
というのも、検索というのは「生産」活動ではない。動画画像の視聴も消費であって、娯楽にはいいかもしれないが生業にはならない。その判断がつかないうちは便利すぎて危ないだろうと感じる。インターネットの全能感はシゲキが強すぎるんじゃなかろうか。もうすぐ大学を卒業する自分ですら時々恐ろしくなる。
むしろインターネットよりはインターフェースに触れさせたい。というのはまた別のハナシ。
ここに関してもそうだよねえ、って思った。やるな学生時代の俺。いまのおれよかキレキレとちゃうんか。
インターネットとの触れあい方って教育も絡めた方がいいし、そうなったときに”全能感にやられないようにする”ってすげー重要だと今でも思う。でもインターネット的な(というかVirtualな)インターフェースや合理性へのリテラシーは幼いうちからもっておいてほしい。
自分が父親だったらどういう教育にするかなあ。考え始めると超奥が深いし、超ちゃんとしてあげたい。あと絶賛母親候補は募集中。
ひとつ確実に言えるのは、インターネットを消費の入り口ではなく、生産の入り口として認識させたいな、とは思う。動画、テキスト、なんでもいい。生産的な環境や道具として利用させたいし、インターネットに影響されるのではなく、インターネットを通して世の中に影響を与える側の人に育ってほしい。自分もそうなりたい。
この辺は内田樹しぇんしぇーのこの本に影響を受けたかもしれない。
生産者的な生き方と、消費者的な生き方についてはこれを読んでその後常に意識していくようになったし、そもそもこれ自分の価値観を是正するとか子育てとかの観点でめっちゃくちゃ役に立つやん、って思った次第。
なぜ若いうちは不真面目がかっこいい、なのか。
「影響され、消費する人生」より、「生産し、影響する人生」を歩むべし、という本。
内田先生のコメントはさておき、「ああ、こういう視点あるなあ…」と素直に感心できる切り口が大変秀逸な本でした。学びが多かった。
そんな父親観の持ち主な私ですが、母親候補は依然として大絶賛募集中。
はい。
いま現在インターネットに居て感じるのは、「ここに書かれているのはあくまでデジタルネイティブ第一世代」ということ。下手したらプロトタイプかもしれない。試作品。
現役の女子高生なんかに話を聞いてみると、ぼくら(大学生)とはまた違った使い方・ハマり方をしていたりする。彼女らには彼女らのステージやコミュニケーションがある。
そうそう、これがたぶん一番言いたかったことや。(たぶん)
ネイティブって言うのはほぼイコール第一世代、であって、絶対的な価値観やモデルではないのである。マーケティングにはキャズムの理論があり、ここでいうネイティブが仮にアーリーアダプター相当のカテゴリだったとしても、影響力が最大化するキャズムを超える頃には、また別の属性や機能が付与されてたりする。ゴールデンに深夜番組を持ってこようとすると、内容がクソつまらなくマイルドになるのと一緒な感を受ける。
すんごいいきなりだけど、今中学生だったり高校生だったりする世代にコミュニケーションBotを企画させたら、いったいどんなアイデアになるのだろう。超面白そうだし、LINEのBotAPIは先行トライアルでGetできたから、どこかと組んでやってみようかな。
最近はちょっとビジネスっぽいマーケティングとか広告とかアドテクノロジーだとかに脳みそ割きすぎてたけど、本来はこういう思考実験が好きでやっぱりデジタルはやめられねえ、と感じるタイプ。だし、そういう仕事を今後もしていきたいなーっつって。
なんつって。
【広告業界ニュース号外】媒体向けに盛りあがりがちなPMPについて思ったことを、(割と脳みそマッチョ系な)広告主のアドテクR&D担当者として書くよ。
おつかれさまです。高橋です。おつおつ。
お疲れですし帰りたいですしお寿司食べたいですしおすし。
今日はこんな記事を目にしました。
一企業のマーケ担当者として、実際にサービスの広告周りへの投資やKPIの設計、運用・施策の評価や見直ししながら、全社横断のアドテクのリサーチや効果実験の担当もしております。
そんな自分において、PMP(Private market place)買付は、DSPはじめRTB取引体制の構築とインターネット上の顧客接点におけるブランド戦略の攻略に重要度が割と高いと認識している分野です。あんまりDSPやSSPとか代理店側に勘違いしていただくとややこしいのが、広告主が抱く(おそらく正しい)期待としては、アドというよりアライアンスの観点が強いです。
さて、本件イイタイコトは3つあります。
①違和感
②REPの営業やプランナーが今後活躍すべき場所
③PMP買付への期待
まずは①違和感から。
―PMPという言葉のイメージでいくと、買い手からは、メディア価格の底上げになるのではないかという反応はないのでしょうか。
メディア価格の底上げになるのはその通りで仕方ありません。ただ広告主の方にも、それ以上のメリットがあるとは思います。今後、オープンオークションでいい枠を買うことは、現在よりも難しくなるでしょう。
ここ違和感すごい。詳細申し上げると前半は「???」で、後半は「まぁそうでしょう」です。
メディアの”収益”は底上げになるべきでしょう。それが市場のため、良いものを有利に購入できるのであれば、高く買うことに躊躇はないです。
ただ、それまで配信できていた適正価格(と広告主はDSPや代理店から言われてきた)が、上がる理由にはならないのではと(言ってしまえば半分憤りに近いものを)感じます。
「いままでの配信はviewabilityが~~」とか「取引を透明化するために~」みたいなアドオンコストを求められても、不正や不備が発生していたら補てん問題とかになりそうですし、それがない前提でやりとりさせてもらってたんだから企業努力でしょうし、透明化のほうが結果的に効率悪い、とかであればあんまり価値を感じないであります。
(こっちはなんだかんだ自社計測のセッションユニークとか事業DBとかでコンバージョン計測をしてるので)
ここで「じゃあ我々に介在価値がないってことですか」と逆ギレちゃう企業のみなさま、残念ながら、たぶん、おそらくそうです。
代理店さんもベンダーさんも何かしらバリューがあり、そこにFee(マージン)が発生していたものだと信じております。それを聞きたいのはこちらなのです。どういったバリューがありますか、です。
そして、聞いてる限り、そして筆者もメディア、SSP、REP、代理店、そして広告主と出入りして働いているかぎり、正直、介在価値を生むことが難しいと判断せざるを得ない企業のほうが多いのではないでしょうか。
しょうがないです。時代の流れです。「流れの速い業界」に来たくて面接受けたんじゃないでしょうか。ESに、志望動機にそう書いてないですか?じゃあいいじゃないですか。乗るしかない、このビッグウェーブに。
世界的だからさ。
②REPの営業やプランナーが今後活躍すべき場所
最近、静かになりました。メディアレップ。
もしかしたら新卒ここ数年の世代には、知らないっていう人もいるんじゃないでしょうか。時の流れは残酷です。いまでも各所頑張ってると思うんです。
メディアレップとは、代理店とメディアの仲介機能になります。
いまでこそADNWやSSPといった装置がマーケットに登場し、入稿や買付、シミュレーションが管理画面でぽちぽちできるようになりましたが、3年くらい前には「純広告」という運用レバーほぼ0で一週間貼りっぱなしというゾッとする広告メニューが主流だったわけです。(当時は当時で人に依存することが多く楽しかった。)
当時はMobage、GREE、Mixiといった国産SNS御三家やau、メッセージF、SBお知らせメールといったキャリア系メニューなどが人気を博しておりました。こういったメニューは今のオーディエンスターゲティングとかリターゲティングとかの概念を持たず、媒体社のアドサーバから直接配信をされていたのでプレースメントの意味がとても強かったわけです。
んで、どう考えても「メディアの在庫数<広告主数」なわけですね。
だって期間保障で1週間とかだったもんですから。4枠しかないもん。
というわけでエントリー制となるわけです。最近だとLINEさんは比較的そういった取り組みを継続しております。タイムラインアドとかちょうど今頃ですかね、各社激戦。いい媒体。
んでまぁそういうのをまとめて代理店にプランとして設計し提案してたり、媒体の収益化向上をKPIにコンサルチックな入り方をしていたり、いろいろしてるわけですよ。
大体大きな広告代理店は子会社にメディアレップを有してましたね。
電通はPCはcci(サイバーコミュニケーションズ)、モバイルはD2C。
博報堂系はDAC(デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム)、モバイルはスパイアがおりましたが、いまはユナイテッド社となり業態もメディアレップ業というよりDSP・SSP事業社へとピボットしております。
GMOは「GMOアドパートナーズ」さんが、最近いろいろ入り乱れてもはや会社名を正しく把握できていないんですが機能としては持ってます。(SSPとかDMPとかがメインになってきてるのかな)
サイバーエージェントはCAモバイル社、ここはもう10年くらい前になりますか、当時もっとCAが粗々しかった時代に裏側をがっつり支える非常に重要な子会社として機能してました。
※最近、初代創業者の外川さんが離任され、それに対して感謝の辞を述べた藤田さんのブログが個人的に大変グッとくるものでした。
まぁレップの話としてはその辺までにして、個人的に申し上げたいのはPMPという取引手法の認知と拡大が、REP人材の価値の維持と向上に強く関連しているので、REP事業社の中の皆様におかれましては、どんどん外部に出てプレゼンスを発揮していくと業界全体として大変好ましい影響を持つと確信しています。
広告主もこれまでのオープンオークションから、PMPが増えて、まるで先物取引のバイヤーのように膨大な情報から瞬時にジャッジする能力が求められます。 直近はそこがボトルネックになりそうですね。日本の会社はまだまだ多くのワークフローにおいて人力が多いので、運用コストが爆増すると思います。単に人を 増やすだけなら簡単ですが、PMPを含めた近年のプログラマティック取引の場合は、センスがないとだめです。そういう人は、売り手側、買い手側、私たち SSPにとっても簡単に増やせない。そこがボトルネックですね。
これがナチュラルにできるのが純広告時代のREP人材だと思います。
もはや既存広告枠の最適化については自動化レイヤーに勝つことは大変難しいですし、
そもそも成果がちゃんと出ているのでそこに人件費を投じる理由は何一つありません。
「レクタングルをどこに設置するか」じゃないです、もはや。
Googleを始めサプライサイドもデマンドサイドも、人間の脳が扱えるキャパシティをはるかに超えたシグナル数やデータ数、計算速度で機能しています。
人間の脳に求められるのは、メディアやユーザー(代理店とか広告主じゃなく)に寄り添った新規の広告コミュニケーションのデザイン創出です。
LINEさんはその点素晴らしいと思います。NAVERまとめ、LINEスポンサードスタンプなど、広告プレイヤーよりユーザーに寄り添う形で既存のフォーマット(バナーとか)に縛られずにアドを設計しています。だからこそユーザーに受け入れられ、効果があり、収益につながるのです。
個人的にいろいろしらべたり、PMP事業者各社とお話をしたり、実際に配信・運用をしてみて気が付いたのが、本質的PMPとそうでないPMP構造です。
代理店さんやDSP,SSP事業社さんが仲介したいから、という背景でPMP構造という「いまDSPじゃなできない手法」をとる、というプロダクトが散見されますが、これらを広告主がそうホイホイ使うかというとちょっと甘すぎる気がします。(それで会社作っちゃったりな話も聞きますが、どうなんですかね。)
やはりDealIDで取引をコントロールできる体制は、ビジネスモデル上必須だと思います。なのでPMPをやるとなった際に「弊社営業がこれから調整しますね!」からの「単価あげないと無理ッス」なコミュニケーションはもう結構なんです。それはPMPとは言わないと思うんです。
③PMP買付への期待
最初に言います。
アドではなく、アライアンスとしての期待や観点が大きいです。
なので広告代理店さんとかは、もしかすると今後このテーマで広告主を攻略していくのはむずかしいのかもしれません。
あと思ったこと。
プログラマティックの取引で、半分はいってほしいと思っています。単価が高いので、売り上げで言うともっとかもしれません。プログラマティック全体のオー プンオークションとすると、その中でいうとインプレッションはそんなになくても、PMP経由して取引された量でいうと半分以上くらいになりえるとは思って います。
個人的にはこれはちょっとキツイと思います。
「いつまでに」の制約がないのであれですが直近2年間は全体インベントリの2割くらいじゃないでしょうか。たぶん、今後は成長率で語っていくことになるんだと思います。「2014年に比べて300%成長!」とか、最初のほうはKPIとして有効かもしれないですけど、いつまで続けるんでしょうか。成長鈍化には思い当たる理由はいっぱいありますけど、おもに人材不足(広告主の知見不足も含む)と業界構造による本質的な取り組みの阻害です。PMP自体は悪くない取り組みだと思っています。
「PMPの価値とは何か?」それは、メディアが正しい努力をすれば報われる、ということだと思います。今までメディアの努力は、必ずしも価格に反映されて いませんでした。リターゲティングやカテゴリ配信が主要な中で、商品を頑張ってPRしても、あまりその価値に気づいてくれる人は少なかった
ここにも同意です。いきなり僕の話になりますけど、いまは広告主として業務にあたっていますが、もともとはインターネット空間大好き人間ですし、メディア大好き人間です。
ちょうど1年くらい前でしょうか。メディアさんたちとの飲み会で「今後はPVが画一的な単価で売買されず、PVごとに適切な金額で取引のされる時代と環境が来る。だからアホみたいに低単価で質の低いパクリ記事でPV最大化しちゃうようなバイラルメディアとかキュレーション(笑い)なダークサイドに落ちず、ユーザーに喜ばれる”らしさ”のあるコンテンツを作り続けてほしい。それは必ず評価されます。」と酔った勢いに偉そうに豪語した記憶があります。
もちろん本心ですし、その予言は当たっていると、今でも思います。
広告主として、PMPによりPVにおける質の高い/低いが可視化され、コントロールし、
個別買付できる環境が出来てきていると思いますし、そこに投資しようと判断するのが自然な市場状況です。
このほかにも、広告主として期待するところにオーディエンスのコントロール、データの活用、入札機会としてのメリット、Adtech-taxを排除した適正価格における広告主・媒体主のビジネス拡大、などなどなどいくつかあるのですが、ここで言える情報ではないので、お会いしたときにでも掘り起こして下さい。
まだ高橋と会話してないよ!っていうPMP事業者の方、そうじゃなくても業界の方、興味あったらご連絡ください。(Twitterにいます)
あと採用も見ております、大規模なマーケティングや最先端のアドテク活用にご興味がありましたら、そういう文脈でもぜひ!!!リソース増やしてもっとでかいことやりたいねん。
思うところややあり、勢いでかいちゃった。
なんつって。
【広告業界ニュース】あけおめ2016。とある広告主のマーケティング年頭所感と、アドテクだけじゃないマーケティング話題、愛とテレビとビッグデータ。
みなさま。
新年あけましておめでとうございます。
本日から仕事始めですかね、今週末には成人の日が控えており、おかげさまで我々成人して数年経ちますが3連休を頂戴しまして多大なる甘やかされっぷりに謹んでお喜び申し上げる次第に御座います。
しかしながら、わたくし高橋めはちゃんとお仕事に勤しんでおり、年末ぐだぐだと惰眠と惰食、惰狩(※)を貪り心身共に健やかなる贅を肥やしていた中、類まれなる圧倒的非当事者意識を以て放置していたあれやこれやを回収ないし改修して回っている所存。
※
つまるところはハンターランクも上げつつちゃんとお仕事してるよ、っていうのを声を大にして申し上げ奉り候わけで御座りまする。まる。
さて、
いつもはマーケティングストラテジックテクノロジスト(?)の名に恥じぬよう、アドテクやメディア関連の情報をわりとざっくり適当に扱っている弊ブログですが、高橋が普段インプットがてらにあさっている情報はなにもその範囲だけではありません。
っちゅうことで、新年だしアドテクはもう頭痛いしなので純粋に読んで気になったものをつらつら挙げていきたいと思います。です。
結果的にマーケティング寄りになるんですけどね。
わーい。毎年楽しみにしてる文化庁メディア芸術祭、ついに今年もそんな季節ですね。
学生時代は平日の昼間に堂々と楽しめたんですが、就職してからは休日に行くことが多く、混み合ってる中不完全燃焼な時間の使い方の末、毎年書籍を現地で買って家で読むというライフスタイルの転換が訪れております高橋。
今年は平日に休みをとって行っちゃおうかな、とか別に休みをとらなくても平日行っちゃおうか、と考えております。ホワイト企業最高ー。
真面目な話をすると、ここ数年ではどうも常設型のプロダクトに加えて国産の動画系コンテンツが増えてきたように思います。
撮影ないし編集の環境が草の根にも広がったという環境要因もありながら、インターネット経由のディストリビューション(拡散認知)フローが整ってきたことも要因として大きく感じる所存。
なんていうか、バイアス含んだ考え方かもしれないんですけど、やっぱり3.11の震災以降、インターネットと日本人の距離感が改まったように思えてならないのです。
アンダーグラウンドな扱いからインフラとしてちゃんと認知されるようになったという印象が強いし、その時ネットを先陣切って活用していた世代(超なんとなく1984~93世代くらいですかね)が表現力や行動資源をもって世の中に情報を発信できるようになった、っていう感覚が強いです
成功する法則って全然種類がないんですけど、それを実現するための方法や鉄則、行動基準が金言・名言・名スピーチになってたくさんあると思います。
結局、偉大な経営者も自己啓発もホリエモンもスポーツの名監督も、立場と環境が異なるだけで最適化されたフレーズを使い、同じことを言っとるのです。
※個人的には、「愛を持て」に終始すると思ってます。
まあいいや、そのなかの一つとして「コントロールできる事象の輪郭をとらえよ」っていうのもあって、今回はそれのことを言ってそうなタイトルだなって思ったです。
世の中、「頑張ってなんとかなるところ」と「頑張ってもどうにもならないところ」があります。(多い少ないとか割合は個人の能力に依存するので置いておいて)
どうにかなるところは全力をもってすべてどうにかすべきだし、逆にどうにもならない部分に労力割くのは暇人だと思います。そんな暇があったらおふとん入れ。いいんだ、おれはおふとんに今すぐ入りたい。
なんていうか、運とか不運とか言ってる人たちはだいぶ手前で話をしている気がするのです。
基本的に、「これ以上はどうにもならないところまでや」ったというエビデンスを得る、そして決裁者や責任者(自分だったりもするけど)に対して合意を得る。これが仕事。
そっから先はわからりません。
わからない、だからこそやる価値があると思うのです。わかってるんだったら調べてやるorやらないをとっとと決めろ。話はそれからだ。
ただし、「上手くいかなかった」の要因から人的なミスを極力排除すること。やるべきだったのにやってなかったから駄目でした、は死刑。みんなの金と時間を無駄にすんな。万死に値する。
「運不運を忘れる」のではなく、努力の中からスコープアウトせよ、というメッセージと受け取りましたわたしは。
どうにもならないことに時間を割くくらいなら、どうやったらその要素を排除できるかを考えた方がいいし、ダメなら早くエンターキーを押して事実としての結果を得て、原理原則の解読に時間を充てるべきだとおもうのです。
現状維持は相対的な後退です。(キリッ
新年早々くるぜこれは、、、くる、、、
これは「本質を見失うこと」で約分できますね。
プロダクト愛、顧客愛、市場愛。ダイジ。
こういう施策の担当者には2時間に一回音読していただきたいところ。
たぶんリスクとかいろいろ考えまくった末に、途中でプロジェクトが崩壊して頓挫するか「中途半端で使えない」ものになりそう感すごい。
こういうの民間の既存プロダクトと組むか海外大手で上手くいってるのをローカライズしたらいいのに。
そもそも出発点がユーザー目線じゃなくて悲しい。
スポーツのデータ解析と活用、絶対キますよねこの分野。
自分も実力こそショボビッチですがスポーツやったりするんですけど、やっぱり得点にも失点にもパターンはあり、そして殊更勝ち負けにおいてもパターンがあります。
それにおいて正しい意思決定や戦略策定を増やしていくことは構造上可能だと判断できると考えており、バレーや野球、サッカーなどでも先んじてこの取り組みは実装されているわけですな。
テニスにおいては得失点パターンが限られていること、プレイヤー数が少ないことにより変数排除が進みそうなので、ダイレクトに効きそう。
あとはフィジカル面でのプレイヤーの回復力に寄るデータ反発がどれくらい発生するか、ですかね。
そういえばベイビーステップという漫画があり、これはクソ真面目な主人公が競技データとパターン解析を使ってめきめき頂点目指していくインテリスポ根ストーリーで、マーケター的にはとてもわくわくしてしまうのでおすすめです。
(半年に一回くらいのペースでしか読んでないけどいつも超おもしろい。)
こっからいつもみたいなデジタルマーケティングちっくな話題。
ちょろっと前にGoogle先生が出したやつをアイレップさんがやってくれたやつ。(雑)
とてもよくまとまってると思います。(雑)
個人的に気になるのは、Googleがこういった理想ガイドラインの公開を始めたという意図。
こうしなさい、ああしなさい。というのは「世の中の情報を整理整頓する」というGoogle自身のミッションからはみ出してると思うわけです。
理論上、世界中の情報の過半数の流入口をGoogleが握ることができれば、コンテンツに口出ししても破滅しないわけで、いよいよそういう段階に来たと判断したのかなと思います。
上記以外にもたとえばFacebookのInstant Articleだったり、AppleのContentsBlocker、Apple Newsなどにも影響されたのかな、プラットフォーマーがコンテンツの内容に口出す機会が増えた(というか時が来た)と感じられ、いよいよインターネットが次の時代に突入したなあ、と感慨にふける次第でごじゃります。
なんていうか、Googleの10の掟のなかの
Don't be evil.(邪悪になるな)
が
Do the right thing.(正しいことをせよ)
になった時点で、「おっとルールメイクに主観を入れてきたな」って寒気がしてましたが。
米グーグル スローガン変更 Don't be evil (邪悪になるな)をDo the Right Thing(正しいことを行え)に - silvershield
さて、Googleは今後なにを「インターネットの正しさ」として定義するのでしょうか。
2016年広告マーケティング業界7つの予測 1~3 - 業界人間ベム
2016年広告マーケティング業界7つの予測 4~7 - 業界人間ベム
横山さんの推論に加えて私見をば。
その1)デジタル広告でパブリッシャーの連携が始まる年
→あると思います。広告単価を上げたい、と考えているのは実は広告主も同じだったりしていて、結局国内におけるDSPの「悪いものを安く買う」っていうクソみたいな現状は打破すべきだと思います。(だからいつまでたってもCPC配信に勝てないんすよねえ)
特定広告主を優遇する、というケースを除けば「高く買ってくれるところに売る」の市場原理は崩れないので、広告主は良いものがあれば競合に対して率先して(パフォーマンスが担保できる範囲で)高値で買い付けます。っていうかそもそも優遇される広告主になりにいくんだコルア!!!っていうスタンスです。(もうちょい真面目です)
主にPMPを活用して進んでいくとされますが、これによる市場の活性とマーケットの流通金額の拡大は各レイヤーに大いに意義のあることになるでしょう。
その2)スマホのロケーションデータ活用で交通広告・折込チラシ大変革スタートの年
→これはどうかなあ、ちょっと自分の目で見える範囲では活用自体が難しく感じます。
確かにリタゲに比べて市場創出の発想ではあるものの、くるくるリタゲ促進が止まらない状況や縦長LPとぷるぷるなバナーにも使われるなりの理由があり、パフォーマンスや数値的納得感においてファネル上部への投資はなかなか決断しにくいものがあると思います。
(そういう数値的納得感を理性で押さえてマーケティングせよ、っていうのは重々承知なんですけどね。。。)
また、これっていわゆるデータとして活用されるという発想はいいものの、そこに対する配信って結構リアルタイムに近い運用がキモだと思っており、これを為す広告主側やベンダー側の体制(運用フローやルールなど含め)を創りだすのに時間を要しそうです。大きい広告主は思った以上にウスノロなんです、悲しい。
2020年を見据えたサイネージとのマージや、たとえば言語×ロケーションみたいなものは中小企業およびリアル誘導先を持ったToCのマーケティングには活用できそうですね。ユーザーメリットも大きそうでよいと思います。
その3)全数系テレビ視聴データと全数系購買データが紐づく年
→テレビデバイスの深堀り、これは年内来るかどうかはわかりませんが将来的には間違いなく到来すると思います。
ぶっちゃけてしまうと海外と日本だと放送局とコンテンツサプライヤー、広告代理店の結びつき方が異なり、うまーく機能できてなかった節もあるのですが外部要因の変化によりその流れも歯止めが効かなくなってきていると思います。
いわゆる全録系デバイスの入り込み(Nasne,Torne,Spiderなど)による「視聴データの外漏れ」、もう一つはデバイスで言えばFire-stick(Amazon),chromecast(Google),appleTV(apple)、プラットフォームで言えばHulu,U-next,google,i-Tunes,amazon prime,Netflixなどによる「視聴コンテンツ元のリプレース」。
これにより、集約されブラックボックス化されていたテレビの視聴状況(っていうかテレビというデバイスの前に座ってる人たちの情報)にメスが入ることになり、広告主というポジションからも切込みが可能になってきそうな感じがしてます。
CMなんてべらぼうな投資金額になりますからね、是正していくならそこからに決まっております。
(・・・汐留と赤坂の夜道は注意して歩こう!!)
その4)デジタル人材の本格的な流動化スタートの年
→これはずーっとそうだったんじゃないでしょうか、と感じます。ので、正しいと思います。
ノウハウとかHacks、プロダクトの知識とかはもうコモディティ化しちゃったので、マーケティング的な発想とか新しい取り組みへのアプローチ力とか、そういう人がほしいです。(切実)
運用とかもGoogle、Facebook、Twitter、その他巨人たちの自動最適化がどんどんどんどん賢くなっていくので、もはや人にやってもらわなくていいところとか出てきてます。
そうすると、あれですね、そうです。リ・ストラクション(ヒエー)。ざっつ★人材流動。
その5)マーケティングダッシュボードから事業ダッシュボード・経営ダッシュボードへの進化の年
→これはちょっと自社宣伝入っちゃってんじゃないの~~と嫌味を言っちゃったりするけど、まぁそうだと思います。
でもまぁ本格導入にはちょっと厳しいかなあ。テレビ予算ってデジタルのそれと物理的にも計上的にも分断されてることが多くて、それをいろんな広告主がエイヤっと乗り越えられるかというと、日本人はもうちょい慎重であろうという予想。
というか、エイヤって乗り越えられると弊社ヤバい。バイヤー。
あと、事業データと連携させて経営レベルまでユーザーの動きを意思決定に活用しようの動きも賛成です、し、これ意外とやられてるんじゃないでしょうか。(小回り効くところとか特に。)
宿予約なら宿、レストラン予約ならレストランの座席、飛行機な飛行機、靴屋なら靴、事業会社が持つ在庫資源の価値を最大化するという意味でのダイナミックプライシングは難しいかも知れないけど、競合犇めく市場で在庫優位(≒市場優位)をとるならやるべきですけどね、ぜったい。
その6)ユーザーの関心文脈でコミュニケーションする動画制作がスタートする年
→まぁこれもそうでしょう。もともと期待されていた特性ですしね、使わないという選択肢はない。
問題はそこで旗振りできる人材があんまりいないこと、ですかね。動画ADNWとか動画DSPとかはもういいんですよ、おなか一杯。コミュニケーションデザイナーとかそういうやつがほしいねん。広告代理店さんは人を囲い込みすぎやっちゅうねん。
また、動画的アプローチは注目に値するし市場としては伸びてるんですけど、フォーマットとしては重要だがすべてではない、ので、動画に閉ざさないスキルの人材が超重要になってくると思います。同じ文脈で異なるフォーマットのコミュニケーション設計が出来る人。ホシス。
そういう意味で媒体側の企画とかディレクター職の人たちとは積極的に連携をとっていきたい2016年。ユーザー文脈ってのは、媒体の人に頼むのが一番筋いいんだよなあ、やっぱり。
その7)広告ブロックが端緒となってその連鎖によるネット専業ビジネス衰退の始まりの年
→これは個人的には2つの話題に分けられると思っております。
前半の「ネット専業衰退の始まり」は、先述したとおり、ダッシュボードや入札自動化の精度が上がっていき、またそれによりハウツーのコモディティ化が促進され、ネットに限った話における代理店ごとに差別化が非常に困難になってくると予想されます。
というか、現状そうです。ぶっちゃけた話、大きなプラットフォーマの入札アルゴリズムを逆算していくと、オークションを優位に進めるための一番大きなレバーが「期待CTR」であることが多く、そうなるともはやターゲティングの設計(リーセンシーとか?)かクリエイティブくらいしか頑張りどころがなく、前者は自動化されていくのが目に見えているのです。
そうなると、代理店を見るときに気にするポイントは2つ。
①クリエイティブ提案の手厚さ
②Feeの低さ
これじゃ商売にならないですよね、でもしょうがないんだよなあ。。。代理店出身者としてもちょっとさびしい話題です。
後半のCPA至上主義の衰退、というものはまさにデジタル(特にDis領域)に年間数億~数十億ぶっこんでる広告主あたりがブチ当たりそうな話題ですね。(自分で言ってて耳が痛い)
特にダイナミックなリタゲなんかにお金払ってたりすると、予算を使えないからといってやれカートページだのCV後数日だのでファネル下部をごりごり取りに行っちゃうのかもしれないですが、ニーズに対して純粋想起などがテレビで担保できてるとすれば、健全な投資ポートフォリオの維持のため顕在層刈取りはSEO/SEMに頑張っていただきたいのが正直なところ。
Disのアドフォーマットでわざわざやることではないと思うんですよねえ。(CVチャネル別の最適な予算ポートフォリオは?とか言われるとふて寝します)
とはいえ、ここも最終的に統合的なダッシュボード(内緒)が登場して、いろいろがりっとごりっと一元管理できるようになると思うので、個人的には重点テーマとして追っかけていきたいもんです。
いくつ当たるかなー。来年の今頃に確認してみましょう。
わーい、これまたいつも楽しみにしてる野田さんのやつです。財務面まで英語読み切る体力がないので助かります。(読めるようにならねばいかんのだけど)
各プレイヤー、売り上げは好調に推移している様子。そんで最後のまとめでもおっしゃられてますが、確かに2009年から始まった第一次アドテク進化論は、2015年をもって一旦一巡したように感じます。
新興プレイヤーやビジネスモデルの出現、そこにオーディエンスデータやロケーション、アドフォーマット、課金モデル、既存商品への統合・実装がひとしきり絡まりあうプレスリリースラッシュ、だいたい半年から10か月くらいで1分野が完了するイメージです。
直近では「えー!なんやこりゃー!!」というものは出てきておらず(高橋の目の届く範囲では)、「AとBを掛け併せました!これでAでもBできます」系リリースが多かったのですよね。
あとDSPはやっぱりキツイっすよね。これは日本と海外だとまた事情が異なると思いますが。
横山さんのところでも触れたんですが、2016年は「メディアが定義をする年」になろうと思います。
アドのパフォーマンス指標だったり、新たな商品の価格や仕様だったり、オーディエンスデータのより高次な設計だったり、らじばんだり。
またメディア連帯による広告商品の開発とか取引とかが活性すると面白いですよね。横断してユーザーを定点観測してれば回遊周期やパターンははじき出せると思うので、そこで横並列のメディアミックスなタイアップとかとかの訴求が出来ると、インパクトありそうだなあ、と思います。
PageViewは死なないが、考え方を改めなければならないのは当然だろう 〜 The Startup梅木氏の文章を読んで。
この辺の議論も含めて、チャレンジングなメニュー開発には大いに賛成です。
もちろん、パフォーマンスに対して真摯である必要はあるんですけれども、どの広告主も目先のCPAを追いかけ続けているわけではありません。(少なくともうちは。)
むしろブランディングには有効というか必要な投資先として、仮説を日々立証し、施策の評価ロジックを正しくすべく四苦八苦しているわけです。
梅木さんの文章は読んでねえや。。。ごめんなさい。高広さんのを読む限り突っ込みどころ多そうだし。。。
脱線しました。
なんにせよ、大体の広告主は企業レベルで見ればそれと同時にサイト(あるいはアプリ)の管理者であり、ユーザーの行動とメディアの接し方、そこで見るべき指標の正しさに対する議論であれば、夜が明けるまでできちゃうのです。
少なくとも高橋はそうです。
2016年は、そういう年にします。
いやあ力作。誤字脱字、「いや俺はそうは思わねえな」みたいな節を見つけたらおしえてくだしー。
さて、
上記の話題にわくわくしちゃうようなアドテク、メディア、マーケティング好きな人きて!!
実は採用の仕事もやってるんです。
仕事の話じゃなくてもいいので「気になるなあ」とか「お茶でもどうですか」はTwitterまで連絡ちょうだい。
オネシャス!!!!
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なんつって。
【広告業界ニュース号外】fluct Direct Reachローンチ。SSPによるBuyingSide侵攻の幕開けなアドテク2016年。1年前の予測がまさかの0㎜ズレで的中わーい。
珍しく1トピックで記事を書きます。
い、いんてりっしゅさんは・・・?
昨年になります。今の会社に入るとき、「2015年末、日本のアドテク業界はどうなってると思いますか?1つ予言してください。」という設問に対して「SSPがダッシュボードと数の多くない営業リソースを抱えて、メディアバイヤーに対してアプローチを開始する。Fluctとかがやりそうですよね。」と回答したのですが、なんていうかドンピシャだったわけです。わーい。自慢させてください。
でも別に特別な能力なぞ不要で、この辺は考えたら「そりゃそうだろうね」なわけであります。
そもそもアドテク業界においては「中間業者多すぎる問題」が国内だけでなくどこもかしこも頭を抱えさせる課題なのは周知の事実です。これによる困った現象はおよそ2点。
①Ad-tech Tax
→中間マージンが発生しまくりクライアントのグロスに乗りまくり、媒体資料や提案資料では3rdPartyDataやらオーディエンスなんたらやら、素敵な単語がつらつら並べば並ぶほど代金はお高くなり最終的にダイレクトレスポンスで見るパフォーマンスがクソお察しください。
なので、方向性としては「各レイヤーにおける3位以下の企業やプロダクトの連携ないし、統廃合」、または「上位プレイヤーにおける自社機能拡張と隣接ジャンルへの侵攻」です。中間マージンの排除は、(ちゃんと悪意を排除してあれば)広告主だけでなく媒体サイドにもうれしい流れ。そして媒体のウォーターフォール上位に食い込みインベントリが寄ればFluct自身も市場優位性が保てます。今回の運びについていえば至極自然な流れですね。直近国内のナンチャッテPMPブームには珍しく本質に近しいリリースになったかと感じました。
②透明性とPDCAスピード
2点目はこれですね。特にこれと言って言うこともないんですが、まず参加者が増えると意思決定が遅れますし、手を動かすのも遅れます。RTBという市場が出てきてしまった以上、運用や施策選定がリアルタイムじゃないと広告費がもったいないことになるので広告主としてはオペレーションのスピードや問題点、課題点の把握と特定はとっても重要だと感じるわけです。
そういう面でも、またはブランディングの面でも「どういう枠にどういうロジックで出ているんだ」は重要です。「当社内製の自動最適化広告配信エンジン」なるものは媒体資料上だけでよいのです。わかったから中身と運用レバーとスケールドライバーを教えろ。なのです。
ヒューマンエラーを減らすには「ダブルチェックにする」のではなく、「ヒューマンを減らす」が実は最適解だったりする世知辛い昨今ですが、環境がどんどん効率化していくので、我々マーケティングサイドとしては(アド分野に限らず)効率化を極めていくことが至急課題になってます。マーケッターなる者、マーケティングツールに使われること勿れ。
じゃっかん話はそれましたが、SSPがプログラマティックダイレクトに参入することは市場の競争原理においては何も不思議なことではないのです。
とはいえ、SSPにはSSPの、DSPにはDSPの専売特許はあり、おもにそれはユーザーの行動データだったりするわけです。ここは明確に(どっちがいいとかではなく)「持ってるものが異なる」ので、まずはFluctさんについては配信アルゴリズムの強化に最注力されるんじゃなかろうかとぞご推察申し上げます。
PMPの実証実験もいくつかこなしてきた(っていうか現在進行形な)所存ではありますが、2016年もアドテクは賑やかになりそうですね。
そんな高橋と来年から一緒に働きたい人大募集!!!!!
マジで、世の中の進化のスピードが激しすぎて人不足なのです!!毎日泣いてる!!
アドテク、メディア、マーケティング好きな人きて!!
実は採用の仕事もやってるんです。
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【広告業界ニュース】ちょっと最近(ここ2週間くらいで)思ったより激しくなってきたアプリ効果計測ベンダーの動きについて思ったことをレスしてみた。
きったかーぜー、小僧の寒太郎~~
\カエリテェ~/
っていうネタも最近の新卒には通じないんですね。恐るべきZ世代。
高橋のおじさんは恥をかきましたよ。Z世代。
アンサーエントリーを書いてみました。
最近リリースした記事では一番ヒットがなかった計測ツールの記事です。
(社内で反響があったのでそのレスを思い出しながら書いてたら文量が思ったよりあったので転載しみてみるというスチールウール並みの思考)
社内のやりとりなので、高橋の所感が超前面に出まくっているのと、記憶を頼りにつらつらやっており、勉強不足が故に事実と異なる記載があったら超すいません。
引き続きアプリ解析系ですが、色々見ているとその動きには2段階あったように覚えます。
①ツールベンダーの日本上陸
→TUNE(元Hasoffers、商品名はMobile app tracking)、adjustのグローバルな計測ツールベンダー2社が国内進出。ここらへんは結構有名な企業で複数利用実績があり、「やっぱり純正なツールベンダはよいよね」という自身の元、堂々の市場参入となるのでしょうか、まさに黒船。そしてこれに乗っかるようにAppsFlyerといった新興ツールベンダもしれっと日本に進出、時は計測ツール戦国時代なわけですね。
②広告代理店による提携/連携ラッシュ
→国内のアプリ計測ツールの双頭であるPartytrack(Adways)とFOX(CyberZ)が天下統一に向けて一直線なため、3番手以下の代理店(≒ツールベンダー)は戦略転換を図ったのだと思われます。
※大前提、計測ツールの事業成長は導入社数、連携媒体数、流通金額数で計られることが多いと思ってます。
※国産の計測ツールは、おもに代理店の商流寄せの楔として販売されることが多いです。海外だとあまり広告代理店という文化がないので、純粋にマーケティング支援のため利用されていたりします。
そんなラインナップは以下。
◆GMOアドパートナーズとApsalar、日本での戦略的パートナーシップを発表
https://jp.apsalar.com/news01/354566640/
◆ユナイテッド、エージェンシー事業において、モバイル広告効果測定プラットフォーム「AppsFlyer(アップスフライヤー)」の取り扱いを開始
http://www.united.jp/news/release/ad/20151125_ag.html
◆オプト、アプリプロモーション総合支援プラットフォーム「Spin App」の 提供開始 ~adjustと戦略パートナー提携開始~
http://www.opt.ne.jp/news/pr/detail/id=3152
◆D2C R、海外の広告効果測定ツール提供会社3社と提携し、データ連携する『ART DMP』の提供を開始
http://rtbsquare.ciao.jp/?p=8950
ほかにもあったかも。
結論、ツール作るのを諦めた、であるんだけれども商流は通したいし、本元のツールベンダとは差別化を図らないと直接やりとりされちゃうので乗っけてリリース型(オプト、D2CR)と専売型(GMO)に分かれた感じですね。元代理店の中の人としては社内決裁のやっつけ感がちょっと見え隠れして悪寒が。。。
翻ってメタップスですが、ここはもともとリワードのネットワークを作っていた会社です。
リワード=アプリ媒体の収益化手法、として馴染んでいたので進み方としては至極自然ですね。似たようなプレイヤーには米国Tapjoyがおります。(たしか5Rocksというマーケティングツールベンダを子会社化してバンドルしました。)
メタップスは2014年にApp data bankというアプリストアの統計とかランキング調査の会社を買収してから「ビッグデータや!!」みたいな感じに方向転換し、
参考:アプリ収益化プラットフォームの「metaps」、 アプリストアの統計、ランキング調査及びマーケット分析を行う 「App Data Bank」事業を買収
http://www.metaps.com/press/ja/27-metaps-app-data-bank
アプリの収益化やランキング最適化処理のデータを手に入れましたのでとても自然に計測ツールをリリースしました。これは日本には珍しく代理店に紐づかない独立型のツールですね。(その後いくつかの代理店が取り扱いを発表したり、トラコスさんのようにがっつり担いだり)
スペックはやはりほかの代理店ツールに比べて後発なため、おもに媒体連携(TwitterとかFacebookとか)数でビハインドしますが、最近トーチライトと組んでその辺をリカバーしようとしてます。
http://www.metaps.com/press/ja/263-metaps-torch
→SNS媒体はアプリマーケティングにおいてグロスを大型化するのに必須な媒体ですね、とても有意義な連携だと思います。
いまは人工知能を経て「宇宙や!!!」とか「モバイル決済や!!」とか言ってます
ここの代表佐藤さんがビジョナリストとしてはだいぶカリスマティックで、高橋的には好感強いです。ブログとかすごくおもしろい。(更新やめちゃいましたが。。。)
そしてこのツールのバックには博報堂さんがおります。なので最近のアプリパブリッシャーにとってCMが結構外せない施策になってきた(っていうのを統計して出した)こともあり、マス広告の計測とかその辺「ネット専業にはできねーだろ!どや!」つって(るかは不明ですが)実装進めてます。差別化ポイントですね。
◆博報堂、アプリ解析企業と提携 テレビCMの効果測定
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ22I3L_U5A520C1TJC000/
最近モバイルインサイトという商品をローンチしたY!ですが、プロダクトの内容を見るに、「当社では不要。その他同業ツールとしては“並”かもしくはビハインド。」だと思います。
→連携済み配信先が少ない、Y!DMPの連携先もまだ少ない、A/Bテストツールは自社製?クオリティ不明、などのため、おおよそ不明な部分か改善可能な部分ですし、あくまでリリース直後の評価です。
配信先がなぜかファンコミ(NendとかA-8とか)ですが、これはなんでしょう・・・
(資本関係は確かなかったような。。。)
ちなみに背景で思い出せる限り振り返るとY!さんはここ一年ちょっとくらいでこんな感じでアプリ事業に注力している印象です。
Yahoo!、モバイルアプリ分析のFlurryを買収へ
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/14/072200156/?rt=nocnt
↑
たぶんこれが元になったやーつ
ヤフー、アプリ開発者支援に本格参入--クラッシュ解析ツールのFROSKを買収
http://japan.cnet.com/news/business/35056352/
FROSKはクラッシュ解析とか位置連動通知とかのASPを提供しております、
ほかにもYahooアプリエンジンというアプリをすぐ作れるCMSとか作ってたり、アプリに対してモチベーションの高い昨今でした。
あとは自社でアプリをパブリッシュするようになり、ここのフィードバックからプロダクト磨いたりしてのローンチでしょう
ヤフー子会社のGameBankが新作発表--Yahoo! JAPANを活用して「一億総ゲーマーを目指す」
http://japan.cnet.com/news/business/35062897/
でも実際ここはMetapsアナリティクス導入してたりなんですよね。
謎。
続いては、メタップス 代表取締役CEOの佐藤航陽氏より、ビデオメッセージが披露された。
それによれば、GameBankはメタップスの解析システム「Metaps Analytics」を導入している。アプリディベロッパーが自社アプリのデータを統合的に管理し分析できるDMP(データマネジメントプラットフォー ム)で、ユーザーの管理から、マーケティングプロモーションまでワンストップで提供する。
ま、まあいろいろあるんでしょう。
なんにせよ、アドテクという言葉がだんだんちやほやされなくなってきた昨今、集約化の流れは大きく感じます。会社の統廃合という意味合いでもそうですが、個人的にはビジネスモデルの集約化を最近はより強く感じます。
媒体やツールベンダーがDSP始めがちだったり、代理店が計測ツールから統合的なマーケティングツールを目指したり、結局お金がないと事業は生きることはできないため、最終的に利益の集まるところに事業モデルは集まるわけですね。
そしてダイナミックリターゲティングのようにコモディティ化して焼けていく、と。
なんつって。
【広告業界ニュース】いよいよ国内のネット専業広告代理店さんが効果計測ツールの自社開発を諦め始めてきた(ように思う)件。
Q,高橋さんはクリスマスって予定空いてますか・・・?
A.空いてません。(仕事で)
どうもこんばんは。今年ももうあと1ヶ月とちょっとですね。
赤い服着てはしゃいでる奴らになるべく苦しくて後悔の残るかたちで死を。
メリークリスマス。
MERYでもなんでもないんですけど、どっちかというとmeasurementなんですけど。
最近外資系のアプリ用効果測定ツールな皆様が日本参入に積極的でして、それにこたえるような代理店さんのリリースとか提携発表ラッシュでして。気になったのでまとめてみました。
もともと国産のアプリ効果測定ツールは、大体広告代理店さんが(ほぼ)無償で提供しているイメージが強いんですね。
CyberZさんのFOXとか、AdwaysのPartytrackとか、トラコスのTASPADとかありましたなあ、老舗でいうとアドイノベーションさんのAdstoreTrackingとか、ディマージシェアさんのApptizerなんかが始祖かな、と知る限り。
もともと効果測定ツールをアプリの中に導入して、広告や集客の効果測定を実施しますと、広告主はその数値をもとにKPIだったり集客目標、投資判断を立てたりするわけです。
基本的にはアプリが立ち上がるときに空のSafariとかAndroid標準ブラウザがくるっとなるCookieSync方式でトラッキングするわけですけれど、それもそう精度にはツールごとに差があるわけです。仕組み上100%の計測はできない。フィンガープリント計測においても然り。
となると、クライアントとしては通年や何か年で事業成長を見たいとなったときに、なるべくツールを変えたくないわけですね。っていうか鬼しんどいと思います。社内の数字やルールが変わっちゃうわけですから。
そこに目を付けたのが代理店様です。小さくないアプリの広告予算、これをなるべくギュッと抱きしめて離したくはない。
あと、効果見て運用型とかクリエイティブとか結構コンサルぶって好き勝手できるし超ええやん。
となって
OneSDK的なソリューションも含めて一時期はあっちもこっちも効果計測、な流れだったわけですね。
そんなJapanのマーケットが変わりつつあります。
外資系のツールベンダーの度重なる国内参入と、代理店の提携フィーバー。
◆D2C R、海外の広告効果測定ツール提供会社3社と提携し、データ連携する『ART DMP』の提供を開始
http://rtbsquare.ciao.jp/?p=8950
これ、先日リリースされたオプさんのSpinApp(Adjust+IDFA/AdID貯めるためにサーバー立てるよ)と同じ座組みですね。
◆オプト、アプリプロモーション総合支援プラットフォーム「Spin App」の 提供開始 ~adjustと戦略パートナー提携開始~
http://www.opt.ne.jp/news/pr/detail/id=3152
おそらくTwitter、Facebook、Googleなどのトッププラットフォーマーのパートナーに今からなっていくのがあまりにキツく、0ベースの新規事業として立ち上げることができなくなってきたのでしょう。
媒体は「売上あるなら提携しよう」ですが、上記媒体なくしてアプリマーケティングにおかれましては、グロスアップがいよいよ難儀なご時世であります。
◆ユナイテッド、エージェンシー事業において、モバイル広告効果測定プラットフォーム「AppsFlyer(アップスフライヤー)」の取り扱いを開始
http://www.united.jp/news/release/ad/20151125_ag.html
◆GMOアドパートナーズとApsalar、日本での戦略的パートナーシップを発表
https://jp.apsalar.com/news01/354566640/
ちなみにここに単独で記載のないTUNE社(元・MobileApp Tracking)はセプテーニアメリカさんとがっつりだそうです。
というわけで、代理店謹製のアプリ用効果測定ツールはFOX(CAZ)とパートラ(Adways)くらいしか生き残れなさそうですね。
(AdstoreTracking さん最近聞かない。。。)
広告主側としては、アプリ内に会員情報や売り上げといった1stPartyDataを蓄積したり、IDFA/AdIDといった端末固有の広告識別用IDを貯めこんだり、DMPとしても結構事業影響の大きい資産を抱えるわけで、今後はここのセキュリティや代理店への柔軟な権限設計における機能性などがフィーチャーされそうですね。
既存のエージェンシーベンダー提供のツールにおいては、基本的に自社でなんでもかんでも商流一貫し運用する仕組みなのでこの辺は未実装なのでは、と思っていたり、また今後はこういったある意味フラットな外資系ツールの導入が進むことで代理店間における競争環境が整備されたり、また市場が賑やかになりそうな次第ですね。
そんななか、ツールベンダーとしてトーチライトさんと提携し、一気にメジャメントパートナーまわりでの劣位を捲ったMetapsさんのハンドル捌きはさすがの一言。今後に期待ですね。
そんなこんなでカエリタイ22時。
そろそろ人生の提携先を探したい高橋でした。
おあとがよろしいようで。
そんな高橋と一緒に働きたい人大募集!!!!!
マジで、世の中の進化のスピードが激しすぎて人不足なのです!!毎日泣いてる!!
アドテク、メディア、マーケティング好きな人きて!!
実は採用の仕事もやってるんです。
仕事の話じゃなくてもいいので「気になるなあ」とか「お茶でもどうですか」はTwitterまで連絡ちょうだい。
オネシャス!!!!