シナリオや全体像が書ける人はつよいというのと、Internet of Thingsに思うこと。
というか、いわゆるマーケティングという領域においてはそういう風になってくると思うの。
と、いうのもデジタル領域の進出がとにかく最近顕著も顕著で、しまいにはInternet of Thingsなんていう標語も生まれる始末。
「ユビキタス来たッス」とか言ってたのはもうあれこれ何年前だっけ?という感じ。
80年代に人々が思い描いたサイバーパンクな未来がもうそこにある。
IOT(Internet of things)というのは、メディア年表的に言ってしまえばスマートモバイル(いま命名)の次にきたウェアラブルデバイスの次にくる。
いわゆるケータイ(今で言うとガラケー)の登場と、90年代末にきたモバイルインターネットという衝撃は、その後のイノベーションが束になってかかっても勝てるかどうかくらいの、とんでもないイノベーションだったと思っている。
人々が、手のひらの上で世界中とつながることができる、そんなまさかを、そして誰もが離れられない今日の日常を実現したのだ。
iPhoneだろうがFacebookだろうが、Googleだろうが、LINEだろうがこのイノベーションから得られたものは計り知れないだろう。
金額的なお話だけでなく、いわゆる現代人の文化面的な繁栄への貢献度はパねえ。パ、ねえ。
スマホを中心に、文化的にも技術的にも人体や身体感覚にどんどん近づいてくる。
結局日常のいろいろなものにインターネットがつながる、つまりデジタイズ(いま命名)されるとどうなるかというと、まずは「横断管理」が可能になる。
リアルが客観的データになるになるわけだ。
この横断管理というのは、いまのインターネット広告における「第三者配信ドヤ」とか、「データタマネジメントプラットフォームドヤ」とか、そういうかたちでどんどん進んでいる。
メディアミックスではない、オムニチャネルクロスメディアだ。とかようわからん状況になりつつある。
たとえば「渋谷駅半径50m以内で13日前にファミチキを購入した18歳でネットで洋服を3000円以上購入するギャル(フリーター)で、かつ昨日あるテレビ番組を見ている、が土曜日の12時頃に池袋の店舗の看板の前にきたらプッシュ通知でクーポン券を表示する」みたいなコミュニケーションが取れちゃうわけです。
※わかりやすくするために結構てきとう。でもやろうと思うと技術的にはできる。
とはいえ、そんなターゲティング、さも恐ろしいそんなターゲティングができるデジタルが、リアル店舗の購入履歴と連動し、位置情報と連動し、天気や気温と連動し、うおおああああという感じになるわけです。毎日終電です。広告代理店のマーケターとか、コミュニケーションプランナーとかいう人たちが。
なんていうかもう、一人の人間が思考できるプランニングボリュームじゃないわけです。
というわけで、そういうのは得意分野や得意領域に割り振って、"こと"が進んでいくわけなんですが、そういう割り振りさえも、デジタルな連携でどんどん簡略化・自動化されちゃって、気がついたら「あれ」ってなるわけです。末端から、仕事が消えていく。
人類に残された仕事が少ない。
※なのに帰れないのはなんでだ。
とはいえ、絶対になくならない人力ポジション、それが「全体構想を描く人」=コンセプトデザイナー(いま命名)であるのです。
デジタルやインターネットの本質とは、流通の中抜き・価値の横断的判断・距離感の無効化にあるわけで、その辺に食われてしまう仕事は結構あるんじゃないかと思います。
全員が全員、コンセプトデザイナーや、オペレーターになれとかそういうのではないですけども、確実に「全体構想を描ける人材」は、今後ますます市場価値が上がっていくんだろうなぁとか思います。
ネット業界とか、そういう感じですマジで。
「伝説の営業」みたいなのは消えつつある。
とはいったもののデジタルって、既存物の効率化や最適化はめっちゃ得意なんですが、新規領域においてはまだ人間の感性や専門性が勝っている状況が続いております。
と、信じたいです。
クライアントや依頼主の課題解決のために、全体構想やシナリオをプランニングできる人材は、まだまだ強いと思うのです。
そうなるにはどうしたらいいか。
課題解決的な思考を普段から頑張るのがいいんじゃないかと思います。たぶん。
「どうしたらいいとおもう?」に対して「こうしましょう」という仕事。
その「こうしましょう」を作るのに、うまーくデジタルとかそういうツールを使えるかどうか、これが重要な要素なのでしょう。
んで、なんかそういうのが最近話題の「グロースハッカー」とかなんかじゃないんでしょうか。たぶん。
いままで手売りでジュースを売ってた人たちは、自動販売機に負けるのではなく、今度は自動販売機を売る人になるべきなのだと思います。
なんつって。