【広告業界ニュース号外】fluct Direct Reachローンチ。SSPによるBuyingSide侵攻の幕開けなアドテク2016年。1年前の予測がまさかの0㎜ズレで的中わーい。
珍しく1トピックで記事を書きます。
い、いんてりっしゅさんは・・・?
昨年になります。今の会社に入るとき、「2015年末、日本のアドテク業界はどうなってると思いますか?1つ予言してください。」という設問に対して「SSPがダッシュボードと数の多くない営業リソースを抱えて、メディアバイヤーに対してアプローチを開始する。Fluctとかがやりそうですよね。」と回答したのですが、なんていうかドンピシャだったわけです。わーい。自慢させてください。
でも別に特別な能力なぞ不要で、この辺は考えたら「そりゃそうだろうね」なわけであります。
そもそもアドテク業界においては「中間業者多すぎる問題」が国内だけでなくどこもかしこも頭を抱えさせる課題なのは周知の事実です。これによる困った現象はおよそ2点。
①Ad-tech Tax
→中間マージンが発生しまくりクライアントのグロスに乗りまくり、媒体資料や提案資料では3rdPartyDataやらオーディエンスなんたらやら、素敵な単語がつらつら並べば並ぶほど代金はお高くなり最終的にダイレクトレスポンスで見るパフォーマンスがクソお察しください。
なので、方向性としては「各レイヤーにおける3位以下の企業やプロダクトの連携ないし、統廃合」、または「上位プレイヤーにおける自社機能拡張と隣接ジャンルへの侵攻」です。中間マージンの排除は、(ちゃんと悪意を排除してあれば)広告主だけでなく媒体サイドにもうれしい流れ。そして媒体のウォーターフォール上位に食い込みインベントリが寄ればFluct自身も市場優位性が保てます。今回の運びについていえば至極自然な流れですね。直近国内のナンチャッテPMPブームには珍しく本質に近しいリリースになったかと感じました。
②透明性とPDCAスピード
2点目はこれですね。特にこれと言って言うこともないんですが、まず参加者が増えると意思決定が遅れますし、手を動かすのも遅れます。RTBという市場が出てきてしまった以上、運用や施策選定がリアルタイムじゃないと広告費がもったいないことになるので広告主としてはオペレーションのスピードや問題点、課題点の把握と特定はとっても重要だと感じるわけです。
そういう面でも、またはブランディングの面でも「どういう枠にどういうロジックで出ているんだ」は重要です。「当社内製の自動最適化広告配信エンジン」なるものは媒体資料上だけでよいのです。わかったから中身と運用レバーとスケールドライバーを教えろ。なのです。
ヒューマンエラーを減らすには「ダブルチェックにする」のではなく、「ヒューマンを減らす」が実は最適解だったりする世知辛い昨今ですが、環境がどんどん効率化していくので、我々マーケティングサイドとしては(アド分野に限らず)効率化を極めていくことが至急課題になってます。マーケッターなる者、マーケティングツールに使われること勿れ。
じゃっかん話はそれましたが、SSPがプログラマティックダイレクトに参入することは市場の競争原理においては何も不思議なことではないのです。
とはいえ、SSPにはSSPの、DSPにはDSPの専売特許はあり、おもにそれはユーザーの行動データだったりするわけです。ここは明確に(どっちがいいとかではなく)「持ってるものが異なる」ので、まずはFluctさんについては配信アルゴリズムの強化に最注力されるんじゃなかろうかとぞご推察申し上げます。
PMPの実証実験もいくつかこなしてきた(っていうか現在進行形な)所存ではありますが、2016年もアドテクは賑やかになりそうですね。
そんな高橋と来年から一緒に働きたい人大募集!!!!!
マジで、世の中の進化のスピードが激しすぎて人不足なのです!!毎日泣いてる!!
アドテク、メディア、マーケティング好きな人きて!!
実は採用の仕事もやってるんです。
仕事の話じゃなくてもいいので「気になるなあ」とか「お茶でもどうですか」はTwitterまで連絡ちょうだい。
オネシャス!!!!