「データドリブン」というやつはまだまだ全然泥臭い。
ビッグデータ、データサイエンティスト、データマネジメント、そんなことばを聞く機会も増えてきた。
こいつらの万能感はヤバい。耐性のない小さい経営者なら泡吹いて倒れるレベル。
なのか?
なんだか東京の渋谷や汐留、赤坂なんかで
ビジネスにおける意思決定、及び施策選定は「データドリブン」に行われるべきだ。
みたいな雰囲気になってきている。
自分の領域から言ってしまえば、これはスマートフォンはじめデジタルな生活用品がぼくらの生活にぐいぐい入り込んできていることが主な要因になっている。
今までより取れるデータも多様化し、集まる情報も深くなり、伴って計算で導き出せる「予測」の域が広がったからに他ならない。
数字を中心としたデータにより客観的な判断、提案説得の稼動領域が広がったのだ。
そんなデータドリブン思考(ちゃんとデータを処理してモノを考えよう派)ってよくパソコンやグラフと向かい合ってキーボードをカタカタしつつウンウン考える時間が多いみたいなイメージはあるけど、実は現場レベルで見れば結構泥臭い仕事でもあるわけです。
というのも、そのデータって誰がどうやって集めんの?という。
最終的に判断材料、分析材料とするためのデータって。
そもそもないなら自分たちで集めなきゃならない。
ので意外と机に座ってウンウン言っている時間は少ない。
※もちろん、分析や処理を専門としているポジションであればそんなことはないんだろうけど、普通の会社にはまだそこまで人材も体制も社内の雰囲気もなかったりする。
実際のところ、何もない状態からデータうんたらとかいうのを形にするとなると、頭以上に、手を動かす(とりあえずやってしまう)のが多かったりするし、足を動かす(データアグリゲート=データ集め)必要があったりする。
特に自分がいるインターネット界隈であれば、「やってみる」のハードルは低いので、とりあえず頭はもちろん手と足を動かしたりすることになる。
しかも厄介なことに、インターネットというかデジタルな領域においては「コピー」がとても簡単に出来てしまう。
そんな中で独自色をかもし出しつつ利益を出しつつビジネスモデルにまで育て上げるのはそれなりに大変だったりする。
エクセルかたかた、グラフいじりいじりでスマートに成果が出るようになるのはまだ先の先の話になりそうだです。
ビジネスにおける流行語(O2O、クラウド、ジオフェンシング、ビッグデータ…デジタルだとこのへん)は、気がつくとそれぞれ自分たちを魔法のキーワードに仕立て上げてしまう。
とはいえまだまだ出てきて半年とかの概念。
ちゃんと出来る/出来ないのラインは浸透させてかないとベンダー側も厳しいし、セールス側も厳しいことになる。
でもまぁお金を出す側から期待されているというのはとても有難い状況であることに間違いもないので、今日も明日からもがんばっていくわけです。
あー、明日から月曜日ですねえ。
なんつって。